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東京都の「中小企業の賃金事情」を批評する!/鵜呑みにしたらトンデモナイことになる<8>

東京都の「中小企業の賃金退職金事情」によると、「賞与を支給できた会社」がリーマン以降に増えたことになっている! ホントにホント?

 「賞与を支給できなかった会社」がリーマン以降に減り、支給企業が増えている? ホントにホント?
人事部長  賞与は最近どれぐらい出ているのでしょうか?

北見  平成23年度版の東京都の「中小企業の賃金退職金事情」では、次のように載っています。

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「支給なし」(賞与の制度はあるが支給せず+賞与の制度がなく支給せず)の比率が気になりますよね。そこで、過去の推移を調べてみました。
平成23年度 15.3%
平成22年度 18.5%
平成21年度 27.1%
平成20年度 25.3%
平成19年度 27.3%

ここまで数字を打っていて、気になる問題に気が付きました。普通ならリーマンショック以降の不況で、賞与が払えない中小企業が増えたのでしょう。それが常識ではないですか?北見昌朗は「ズバリ! 実在賃金」を作成していますが、賞与がゼロか寸志の人は確実に増えています。

人事部長  それはそうでしょう。各種のデータでもリーマンショック以降の賃金が下がったことになっています。

北見  ありえないデータです。

人事部長  賞与を支給できない会社が増えたというのなら、わかりますがー

北見  どうも、この東京都の賞与の調査はアテにならないような気がします。参考にできません。そもそも、このように「賞与の支給の有無」を会社単位で訊くこと自体に意味があるのでしょうか? 会社としては、基本的に賞与を支給したけれども、それは査定に基づくものであり、人によってはゼロもありえるわけでしょ?

人事部長 ゼロもありえないわけではないですね。

北見  だから賞与の有無は、個人単位で訊くべきだと思います。「賞与ゼロの人は何%いましたか?」と。


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