2025年 中小企業の昇給の相場は? 賃金明細を徹底分析
2025年の昇給は前年を下回らない! 2024年の結果を基に予測政府は賃上げの旗を振るけれど
(物価に負けない賃上げを) 「賃上げと人手不足緩和の好循環に向けて、一人一人の生産性を上げ、付加価値を上げ、所得を上げ、物価上昇を上回る賃金の増加を実現してまいります。適切な価格転嫁と生産性向上支援により最低賃金を着実に引き上げ、2020年代に全国平均1500円という高い目標に向かってたゆまぬ努力を続けます」石破内閣総理大臣所信表明演説
2029年までに達成するには1年あたり89円の引き上げが必要になる。
もし89円引き上げると、月額にして1万4000円以上の額になる。
北見昌朗の予想は
「2025年の昇給は前年を下回らない」
昇給額が大きくなっている要因は、求人難です。
若者の人数が減っている。
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作業服を着たがらない人が増えている。
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現場で汗水垂らす若者は希少価値になっている。
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若手の奪い合いになって、賃金が上昇する。
2024年の昇給結果は
(株)北見式賃金研究所は、2024年度の賃金と前年との賃金を比較して、その差額(昇給額)を割り出しました。賃金計算のデータですから、正確です。
2024年度の賃金サンプルは2万5821人、488社ありました。
男性の昇給
まず「全年齢」の昇給データを紹介します。
男性の基本給の昇給額は、8349円、4.1%。
男性の所定内賃金の昇給は、1万円、4.3%。
注:所定内賃金の昇給とは、家族手当・役職手当など諸手当込みの額です。
女性の昇給
女性の基本給の昇給は、7500円、4.2%
女性の所定内賃金の昇給は、8696円、4.4%。
年代別の昇給
年代別に詳細分析すると、男性の20代の基本給の昇給額は、1万1250円だった。
男性の50代の基本給の昇給は、6000円だった。
2024年 定昇とベアを分けてみれば
中小企業の多くは、ベースアップと定期昇給が分かれていない。強いて分けてみれば定期昇給のほかに、ベアが4000から5000円あったと推察できる。
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