ズバリ!実在賃金統計ドットコム > 消えた年収>給与デフレの"震源地"になった関西圏はペンペン草も生えない?

消えた年収>給与デフレの"震源地"になった関西圏はペンペン草も生えない?

大阪

<大阪国税局管内の指数>
 給与総額(0.86)=勤労者数(0.98)×平均年収(0.88)

<うち中小企業の指数>
 給与総額(0.86)=勤労者数(0.98)×平均年収(0.88)

※指数とは「9年のデータ÷19年のデータ」である


 ◆「給与総額=勤労者数×平均年収」という方程式で把握
 国税庁の民間給与実態統計調査は「給与総額=勤労者数×平均年収」という方程式に基づいてまとめられている。平成9年および19年のデータを比較すれば、どのように変化したか傾向がわかる。
 例えば大阪国税局の場合は「給与総額(0.86)=勤労者数(0.98)×平均年収(0.88)」というデータになっている。この指数をみれば正確なコメントができるようになる。

 ◆3大都市圏の中でも特に落ち込みが激しい関西
 大阪国税局の管内は、大阪府、滋賀県、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県である。いわゆる関西圏だ。この関西圏の勤労者が受け取った給与総額は、平成9年の39兆6104億円から平成19年の34兆974億円になり、5兆5130億円減で0.86。
 この10年間のうちに喪失した給与総額の実に4割以上を関西圏が占めた形だ。まさに給与デフレの最大の震源地は関西だった。

 ◆男性の平均年収が激減したのが最大の要因
 関西圏の給与総額が減少したのは、平均年収の低下が1番の要因だ。男女計では、500万円から438万円となり、61万円減で0.88。これは東京国税局の11万円減、名古屋国税局の32万円減と比べても際だつ。
 男女別にみると、男性の落ち込みが大きい。男性は610万円あったのが、545万円になり、64万円減で0.89。女性は293万円あったが、それが271万円となり、21万円減で0.93。

 ◆男性の勤労者が減ったのが2番目の要因
 次に勤労者数をみてみる。男女計では791万人いたが、それは777万人となり、13万人減で0.98。男女別にみてみると、大きな変化があった。
 男性は517万人いたが、それが473万人になり、44万人減で0.91。まさに不況の嵐の中で、給与が比較的高い男性がリストラの直撃を受けた形だ。
 女性は273万人いたが、それが303万人となり、30万人増で1.11。この女性の勤労者の増加は、夫が失業したり、年収がダウンしたために働きに出たことを感じさせる。

 ◆「年収300万円以下」が激増
 年収を「300万円以下」「300万円超700万円以下」「700万円超」に区分して推移をみたのが表Cである。
「年収300万円以下」の比率は、男女計で、27%→38%へと10ポイントも増えた。「700万円超」の比率は、21%→15%へと下がった。


◆表C 大阪国税局年収分布推移

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