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大手と中小の間で賃金格差ってどのくらいありますか?

Q 格差が問題になっていますが、大手企業と中小企業の賃金格差はどのくらいあるのでしょうか? (人の賃金のことばかり気にしているヒラの会社員)


◆中小の年収は大手の62%

 A 厚生労働省の賃金構造基本統計調査は、実際の賃金を調べた大規模な統計です。2006年度版のデータをもとに検証してみましょう。賃金構造基本統計調査は、その第1表で「全国の規模別・男女別の賃金」を載せています。そのデータを加工して年収に関する以下の表を作りました。データは「従業員1000人以上」と「従業員10-99人」に区分しました。これをみますと「男性 全年齢比較」では、従業員10-99人の中小企業は、大手と比較して62%しかありません。また、最も格差が拡大する年齢であるとみられる「50-54歳」においては56%です。


男性従業員の企業規模別の賃金格差

上記の金額は、単位:千円。この中には通勤手当や時間外手当などすべての賃金・賞与が含まれている。(厚生労働省の2006年度版の賃金構造基本統計調査をもとに独自試算)

◆中小の賃金は大手の71%

 Q ヒドイ差ですね。それでは毎月の賃金ではどのくらいの差がありますか?

 A これをみますと「全年齢比較」では、中小企業の賃金は大手の71%しかありません。また「50?54歳」においては67%まで下がります。


◆中小の賞与は大手の33%

 Q それでは賞与の格差は?

 A これをみますと「全年齢比較」では、中小企業の賞与は大手の33%しかありません。また「50?54歳」においては29%です。

◆中小企業は大手と比べて「賃金7割 年収5割 賞与3割」

 Q 新聞で読んだことがありますが、中小企業は大手と比べて「753」だといいますね。「賃金7割、賞与5割、退職金3割」という意味のようです。

 A もっと格差はあります。実際は「賃金7割 年収6割 賞与3割」ぐらいでしょう。退職金に関するデータはありませんが、3割もないと思います。

 Q 悲しい現実ですね。大手は中小の協力工場にコストダウンを強要することが多くなっていますが、その結果、中小企業は働いても働いても報われない状況に陥っています。これでは日本社会全体がおかしくなってしまいます。